歯の神経はとっても大切です!その役割と重要性を解説

      2018/11/09

虫歯が進行すると歯の痛みが少しずつ強くなってきて、最終的にはだまっていてもズキズキとした痛みが生じてきます。

そこまで痛くなると、歯の神経(歯髄)を取り除く治療(抜髄処置)をほどこさないとなりません。

今回は歯の神経の役割やその重要性を説明していきたいと思います。

それでは早速、見ていきましょう。

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歯の神経の構造と役割

歯の神経(歯髄)は象牙質に囲まれた歯の中心に位置し、神経や血管などからなる歯にとっての重要な働きをする組織です。

歯の神経は、象牙質の中の細い管を通じて、歯全体に張り巡らされています。

歯髄には歯を守るために様々な働きを持っているため、出来るだけ保存して、残したい(抜髄しない)ところです。

センサーとしての役割

歯髄には歯がしみる、歯が痛いなどの症状を感知する役割を持っています。

抜髄処置を施してしまうと、痛みを感知する能力が無くなり、さらに虫歯になった場合には、何も感じることなく虫歯が進行してしまい、抜歯になってしまいます。

歯がしみたり、痛くなるということは、逆に歯が生きているという証拠なので、出来るだけ保存することが望ましいです。

歯の痛みの原因

・エナメル質の消耗、脱灰

歯の頭の表面には、エナメル質という体の中で一番硬い組織で覆われており、様々な刺激から歯を守ってくれています。

エナメル質は毎日の咬む行為や過度の歯磨きなどで徐々にすり減ってしまい、象牙質が歯の表面に出てきてしまいます。

また、レモンなどの酸性物質によりエナメル質が侵食、脱灰を起こすことがあります。

それにより、象牙質内の神経も外部の刺激を受けやすくなり、知覚過敏などの症状が生じやすくなってしまいます。

なお、知覚過敏を抑制させる薬には、象牙質内の神経の通り道(象牙細管)を封じ込めるものや、神経を麻痺させるものがあります。

・虫歯の進行

虫歯が進行することで、細菌がエナメル質から象牙質へと侵入していきます。

初期の場合は冷たいものがしみる程度で虫歯を除去し、詰め物や被せ物によって除去した部分を修復します。

修復後も除去した部分の深さや大きさにもよりますが、しみるのが続いたり、歯髄への持続的な刺激が続く場合は、痛みが悪化してくることもあります。

また、虫歯の進行が深く歯髄まで細菌が侵入すると、だまっていてもズキズキとした痛みが出現し、神経を取り除く処置(抜髄処置)をほどこさなければなりません。

・詰め物や被せ物の接着材料のひずみや破壊

詰め物や被せ物をセメントなどの接着材料によって歯にくっつけます。

咬んだときの力のかかり具合によっては、接着部分にひずみが生じ、そこから歯髄へ刺激が加わり痛みが生じる場合もあります。

持続的な力や、さらに強い力が加わった場合は、接着部分が破壊されて、詰め物や被せ物が外れてしまいます。

完全に外れる場合もあれば、不完全に外れてその隙間から細菌が侵入することにより、再び虫歯になってしまうこともあります。

・歯周病の進行

歯周病は歯を支える歯の周りの骨が溶けてしまう病気です。

歯の根の表面はエナメル質に覆われておらず、骨が溶けて歯の根が露出しすると、その部分から歯のしみを引き起こしてしまいます。

歯の根にこびりついた歯石を取り除く際にも、セメント質を除去するため、象牙質が露出し歯がしみやすくなります。

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免疫機能としての役割

歯髄の中にも様々な細胞や、血管、リンパ管などがそんざいします。

それらの存在のおかげで、歯は虫歯や歯周病に抵抗する働きも持っています。

歯髄が無くなるとその働きが失われ、虫歯や歯周病にもなりやすくなります。

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栄養補給の役割

上述したように、歯髄の中には様々な細胞や組織が含まれています。

歯への栄養補給を行ったり、老廃物の排出を行うことで、歯全体が生きた状態で存在することが出来るのです。

歯髄が無くなるとそれらの働きが失われ、歯が枯れ木のように脆い存在になります。

歯が脆くなるということは、歯が壊れやすくなり、その壊れ方によっては、最悪の場合、抜歯に至ってしまいます。



第2象牙質の形成能

歯髄の中に存在する細胞の1つに象牙芽細胞という、象牙質を作る細胞があります。

歯髄腔内の象牙質に面した部分に並んで、歯に刺激が加わった時に、象牙芽細胞が象牙質を作り、刺激から歯髄を守ろうとする働きがあります。

歯を削って詰め物や被せ物で修復した際に、しばらくの間はしみていたけど、次第にしみなくなったというのは、第2象牙質が形成され象牙質が厚みを増して、刺激を感じにくくなるためです。

まとめ

歯の神経(歯髄)は様々な働きを持っており、歯髄を取り除くと、歯の寿命も格段に短くなってしまいます。

歯をほんの少しだけ削った場合や、歯をぶつけた場合に、ある程度時間が経ってから歯髄が死んでしまうこともあり、歯が脆くなってしまいます。

歯髄を守るためにも、虫歯を作らない、歯周病にならない為に歯磨きを頑張りましょう。

歯髄を守ることが歯の寿命を長くします。

歯が痛くなってからではなく、定期的に歯科医院でのメンテナンスをおすすめします。

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