歯ぎしりは歯の寿命を左右する見落とされがちな習癖ですよ!
2018/11/09
普段の生活の中で、みなさんは自分の「咬む」という何げない行動を意識されたことはありますか?
特に「歯ぎしり」に対して意識したことはありますか?
一口に「歯ぎしり」といっても、何種類かあり、それが複雑に合わさっている場合も多いです。
そして歯ぎしりを含めた「咬む」という行動に関しては、歯の寿命を大きく左右する大切な要因の一つです。
今回は「咬む」ということに関して説明させていただきます。
普段の歯の動かし方(歯ぎしり)について
咬むという行動にはその力、咬み癖、咬み方などに個人差が大きくあります。
普通に黙っている時に上と下の歯が接触していませんか?
正しいのは、上と下の歯を接触させず、常に少し浮かしておくような状態ですね。唇は閉じてください。
これに関しては個々の習癖なので、黙っているときに上と下の歯が接触していたり、さらにひどいひとは接触するだけではなく、そこからさらに咬み締めてしまうことです。
この行動も歯ぎしりの1つです。
そして常にこめかみがピクピクと動いている人。(顎を動かす筋肉が動いている)
これは典型的な咬み癖のある人の特徴です。
あとは、
・お仕事や勉強ちゅうなど、何かに集中している場合
・立ったり、座ったり、力を入れる場合
・疲れやストレスが溜まっている場合
ぐっと口に力が入っていませんか?
朝、目が覚めた瞬間から、布団から起き上がるとき、立ち上がるとき、座るときなど、目が覚めて意識のある時間には、ありとあらゆる行動の中で、常に咬み方にも注意してみて下さい。
意外と多くの人が、今まで意識していなかった、その行動に気が付くと思います。
関連記事:虫歯じゃないのに歯が痛い!~咬合性外傷の症状と対処法~
咬み方(歯ぎしり)と歯の寿命について
強い咬み方(歯ぎしり)こそが、歯の寿命を縮めてしまう大きな要因になります。
われわれの歯も消耗品です。
使い方によっては、歯の壊れる(寿命)時期も早まってしまいます。
特に神経を取ってしまった歯は、健康な歯と比べると更に弱く、壊れやすい状態になってしまいます。
ここで重要なのが、歯は普通の消耗品のように、修理して直すということが出来ません。
(壊れた歯をくっつけて戻す、という治療法もありますが、抜歯に至るケースが多いと思います。)
咬み方(歯ぎしり)がもたらす症状
最悪の場合は歯が壊れて抜歯に至るケースですが、その前段階として、咬み締めにより症状の悪化を招く場合もあります。
・歯周病の進行を促進させてしまう。
・虫歯は無いのに痛くなることがある。
(咬合性外傷と呼ばれる症状)
・歯を移動させてしまう。
・顎の骨が膨隆してくる。
(口蓋隆起、舌隆起)
・歯をすり減らす。
(エナメル質が薄くなり、虫歯になりやすくなる)
・肩こりなどの全身的な症状を引き起こす。
等々、過度の咬み締めは歯や体にとって、何も良い事がありません。
自己分析する上で分かりやすいのは
・歯のすり減り方。
・顎の骨の出っ張り方。
上顎ではちょうど真ん中位の出っ張り。
下顎では裏側で、いずれも舌で触ると簡単に分かります。
人によっては、違う部分が膨隆することもあります。
歯ブラシが上手で歯周病でもない。虫歯も無い。
だけど、「歯が壊れて抜歯に至る」と言うケースが一番もったいないのです。
よって、普段の咬み方、歯の使い方を是非、自己分析してみてはいかがでしょうか。
オススメ記事:三四郎小宮の歯がバチボコ綺麗に!(歯科医が歯の画像を徹底分析)
おわりに
なにか疲れが溜まっているとき、過度のストレスを感じているときに、お口に違和感を感じることも多いと思います。
その原因が咬み締めによることも多いです。
また、硬いものも極力食べないようにする。
くいしばったと思ったら、口を開ける。
歯をくいしばって、頑張らないでください!
適度な咀嚼運動は刺激を与え良いとされていますが、必要以上の力を出して、咬まないようにしてください。
咬み方(歯ぎしり)を意識してもらうことで、歯の寿命は劇的に変わります。
ぜひ今日から、ご自分の咬み方(歯ぎしり)を意識して生活してみてください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!