本庶佑京都大学名誉教授のオプジーボでノーベル賞受賞は凄いの?
2018/11/09
2018年のノーベル医学生理学賞に日本人が選ばれました!
とりあえずは、おめでとうございます!
京都大学名誉教授の本庶佑という方です。
本庶佑先生といえば、オプシーボの開発者として有名ですが、オプジーボとはそもそも何なのか?
今回は、そんな本庶佑先生とオプシーボについて解説していきたいと思います。
本庶佑先生のプロフィール
名前:本庶 佑(ほんじょ たすく)
生年月日:1942年1月27日
京都市で生まれ、山口県宇部市で育ちました。
幼い頃から成績優秀でしたが少し変わり者で、小学校・中学校時代は先生の言うことは信用せずに、教科書のみを信じて、宿題は授業中に終わらせていました。
現在でも他人の論文はあまり信用しないというスタンスは生まれた時からの性格だったのですね。
また、色々なものを分解することに興味を示していたそうです。自分の分からないことを、自分の目で確かめるという探求心が将来のノーベル賞受賞へと繋がっていきます。
学業優秀な本庶佑氏は、山口県立宇部高校に進学し、高校時代の成績は常に学年3位以内だったそうです。そしてイケメンでモテモテの高校生活を送っていました。いまでも渋いイケメンですよね。
将来は外交官や弁護士などの職業も考えましたが、より多くの人のためになるということから医師になろうと決めました。
そして高校卒業後は父親と同じ道を歩むべく、1960年に京都大学医学部医学科に進学しています。
京都大学医学部附属病院にて1年間のインターンを経て、1967年に京都大学大学院医学研究科生理系専攻に進学しました。
1971年に大学院を修了し、1975年には京都大学にて医学博士号を取得しました。
大学院修了後は京都大学医学部の副手を務め、その後も様々な役職を歴任しています。
同時に自身の研究にも力を入れていき、多くの業績を残していくことになります。
しかし、本庶佑先生の凄いところは、勉強や研究だけに没頭するだけではなく、様々な趣味をお持ちです。
特にゴルフが大好きで、日頃から筋トレも欠かさない生活を送っています。
出来る人は本当に何にでも興味を示し、それが苦にならず、楽しんでいるということが凄いですよね。
本庶佑氏とオプジーボ
オプジーボの開発のきっかけを作った本庶佑先生ですが、オプジーボとは一体何なのでしょうか?
簡単に言うと癌の治療薬として今注目を浴びています。
化学療法の場合は、薬剤が直接癌細胞を攻撃しますが、オプジーボは自らの免疫系を活性化させることにより、間接的にがん細胞を攻撃します。
つまりは、自分の力で癌に対抗する機能を高めるため、ほかの正常な細胞を壊すことが少ないです。
化学療法や放射線療法の場合は、癌細胞をピンポイントで攻撃することが難しく、ほかの正常細胞までもが影響を受けてしまします。
そこで体に優しい治療薬として注目を集めたのがオプジーボでした。
オプジーボの問題点
オプシーボが癌の治療薬として日本で承認されたのが4年ほど前でしたが、高すぎるという問題がありました。
当初は1瓶(100㎎)あたり約73万円と大変高価なものでしたが、徐々に薬価が引き下げられ、今年の11月からは17万円までに下がることが決定しています。
薬価が引き下げられたことで保険適用外の癌にも使用したいと考えるひとも多くなります。
しかし、オプシーボが保険適用になる癌は、7種類ほどのものに限られており、保険適用外の場合には全額負担になるため、かなり安くなったとはいえ、仮に1年の治療に必要な額を試算すると、1000万円の薬剤費がかかってしまいます。
そして、その効果がまだ未知数な部分も多いため、費用対効果で考えるとその問題点は大きいようです。
そして、臨床例がかなり少なく、場合によっては悪影響を及ぼすことも確認されています。
また、オプジーボ単体の使用では、効果が2~3割だといわれています。
ほかの療法と併用することで、オプジーボの効果が飛躍的にアップします。
そして、オプシーボの副作用や他の薬剤との相互作用による悪影響などの多くの課題は残されています。
今後も臨床での効果を実証しつつ、慎重に使用していきながら、オプジーボのさらなる効果も発見できると良いですね。
オススメ記事:口臭の原因がわからない!歯周病予防や舌や内臓疾患への対策を解説
おわりに
オプジーボは本庶佑氏によって開発のきっかけが出来、それが世界でも認められ、ノーベル賞まで受賞したということは、オプジーボの効果にも期待が高まります。
まだまだ未知数のオプジーボですが、末期癌の患者さんにとっては藁にもすがる思いですよね。
薬価に関しては今後も徐々に引き下げられると思います。
保険の適用範囲も様々な臨床結果から判断され、徐々に広がっていくのではないでしょうか。
今回のノーベル賞受賞者によって、オプジーボの認知度も一気に上がり、期待する人も多く現れると思いますが、万能薬ではないということも深く認識しておく必要があります。
逆に、今回のノーベル賞受賞で、オプジーボに対する研究も飛躍的に伸びそうですよね。
もうしばらくはその研究結果がまとまるのを待ち、効果的に安心して使用できる日が来ることを望みます。
いずれにしましても、今回の本庶佑京都大学名誉教授のオプジーボでノーベル賞受賞に対しては、心から称賛の声をおくりたいと思います。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!