北海学園アメフト部 選手不慮の死から北大撃破!北海道2018リーグ戦

      2018/11/09

昨年の2017年8月6日、練習中に当時3年生だった斉藤純希選手が亡くなりました。

北海道の学生アメリカンフットボールを愛するファンは皆、大きな衝撃を受け、大きな悲しみに包まれました。

そして今年、2018年8月26日に秋のリーグ戦が始まり、初戦で優勝候補の北海道大学と対戦しました。

それでは早速、北大戦までの選手達と北大戦を振り返っていきます。

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北海学園アメフト部の不慮の死

2017年8月6日、北海学園清田グランドにて、当時3年生だった斉藤純希選手が練習中に、熱中症と思われる症状で病院に緊急搬送されましたが、残念ながら亡くなられてしましました。

まず先に、斉藤純希選手の一周忌を迎え、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

ご本人はもちろんのこと、ご遺族や、同じ釜の飯を食って頑張ってきた北海学園アメフト部員たちは、非常に深い悲しみに突き落とされました。

そしてそのニュースは全国にも広まり、アメフトファンにとっては非常に大きな衝撃を与えました。

同時に道内のアメフト関係者も大きな衝撃を受け、選手の練習環境に対する見直しや対策に追われることになります。

われわれの時代には、熱中症と思われる症状(めまい、立ちくらみ、筋肉のけいれん、倦怠感、吐き気、頭痛等)があっても、気合が足りないと水を飲むことさえも極力控えさせられていました

アメフト自体が頭と頭で全力でぶつかり合うスポーツなので、めまいや立ちくらみなどは日常茶飯事で起きており、熱中症という概念が存在していませんでした。

亡くなった選手は当時3年生で、アメフトには慣れているはずでしたが、本当に様々なタイミングが運悪く合致し、死に至ってしまいました。

他大学OBのわれわれでも、非常に大きな衝撃を受け、残念な気持ちでいっぱいだったので、北海学園アメフト部の関係者、特に同級生たちの気持ちを考えると想像を絶するものだったと思います。

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北海学園アメフト部の再生

2017年のリーグ戦では北海学園が優勝候補筆頭でした。

しかし、事故の影響からリーグ戦の前半を棄権したため、競技運営規則により、1部リーグ最下位という扱いになりました。

選手達の精神状態から考えると、リーグ戦に参加すること自体が非常に辛いことだったと思います。

4年生は不本意ながら、2017年のシーズンを終えて引退することになりました。

そして、2018年の新たなシーズンへ向けて、新4年生を中心として再起を図ることになります。

まず大きな山場としては、新入生の勧誘でした。

しかし、心配していた結果とは異なり、多くの新入部員を獲得することに成功します。

無事に勧誘を終え、続くはオープン戦ですが、北海学園の爆発力は凄まじく、北星学園相手に65対0という圧倒的大差の完封勝利を収めます。

選手層の厚さもさることながら、選手たちの気持ちも一体となり、もともと持っていた強さを遺憾なく発揮することができましたね。

とはいえ、まだまだオープン戦なので気を緩めることは出来ません。

そこから更なる練習と、作戦の再構築を図り、夏合宿をこなしました。

そして、筑波大との練習試合では20点以上の大差をつけ、完封勝利を飾っています。

完璧な仕上がりを見せながらも、決して気を緩めること無く、いよいよリーグ戦本番を迎えることになります。

北海学園アメフト部のリーグ初戦

2018年8月26日リーグ戦の初戦は、2017年度優勝校の北海道大学でした。

通常リーグ戦の組み合わせは、前年度の優勝校と最下位のチームから、各大学の総当たりゲームとなります。

そのため2018年度は、記録上の最下位である北海学園が初戦で、北海道大学とぶつかることとなりました。

この初戦が事実上の決勝戦という非常に稀な、そして大事な一戦となりました。

北海学園アメフト部員たちにとっての本当に大事な初戦。

そしていよいよ、札幌厚別公園競技場で戦いの幕が切って落とされます。

北海学園サイドの応援席にはOBや関係者、父兄が固唾をのみ、試合の生末を見守っていました。

天候は曇り時々晴れ、風はほとんど無く、気温は23度前後。

2018年8月26日、午後1時20分キックオフ!

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北海学園アメフト部対北大アメフト部

細かいスタッツに関しましては、後日、学生連盟のホームページに掲載されると思うので、ここでは割愛させて頂きます。

第1Q

キックオフから、両チームともやや硬さが見られました。

しかし、試合は北大の方が優勢に進め、北海学園エリア内での試合展開が続きます。

北大のタッチダウンをあわやのところで食い止め、残りインチのぎりぎりのラインをなんとか守りきりました。

少し嫌な空気が流れつつも、第2Qにもつれ込みます。

第2Q

嫌な時間帯を耐えたディフェンスに対し、北海学園のオフェンスがじわりじわりと前に出ていきます。

そして、QB前谷選手の放ったボールが綺麗な放物線を描き、見事にロングのタッチダウンパスが決まりました。

ディフェンスのナイスプレーと相手のミスもあり、2本目のタッチダウンを決めます。

手に汗握る攻防はここでひとまず終了し、前半リードで終えました。

第3Q

北海学園のランも徐々に確実に出るようになり、パスも要所要所で決まりました。

北大にフィールドゴールを許すも、タッチダウンはさせず、逆に北海学園が1タッチダウンを加えました。

第4Q

徐々に勝ちの見えてきた北海学園でしたが、攻撃の手を緩めず、時間を着実に消費していきます。

ディフェンスの好プレーもあり、時間が過ぎていきました。

そして、北大のエンドゾーンに近づきつつ、残り1分少々になります。

浮足立つ北海学園の選手達はベンチに戻ろうとしましたが、審判からプレー時間内にサイドラインから出るなと注意を受けていましたw

そして、勝利のカウントダウンが始まりました。

応援席では全員が大声でカウントダウンを叫んでいました。

そして、遺影を持ったおじさんが号泣していました。

10・9・8・7・6・5・4・3・2・1・0!!!!!

タイムアップ!試合終了。

感動でした。

選手達は笑顔で応援席の前に並びました。

双方の大学の応援団のエール交換も終わり、北海学園スタンドは歓喜の渦に包まれていました。

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おわりに

試合の流れに関しては、ざっくりと書いておりますが、北海学園大学アメフト部の再起を伝えたい記事の為、ご了承ください。

4年生は本当にお疲れ様でした。

とはいっても、初戦ですからねw

勝って兜の緒を締めよ

残りの試合も決して気を許すことなく、弔い合戦の意味も含めて、最後まで全力で戦って下さい!

そして、天国にいる斉藤純希選手とともに、優勝を勝ち取って頂きたいと思います。

前谷君頑張ってね!

追記、2018年11月3日パインボウル終了

北海学園大学アメフト部秋季リーグ戦

対北海道大学 21-3
対札幌大学 86-0
対北星学園大学大学 92-0
対帯広畜産大学 66-0
対札幌学院大学 58-14

北海学園大学は北大戦を制した後の試合は圧倒的な勝利で見事に優勝を果たしました。

そして最優秀選手には#2QB 前谷 謙五 選手が最優秀選手賞に輝きました。

本当に凄いことであると同時に本当にうれしく思います。

ここまで楽しませてもらったことに感謝申し上げます。

そして私の出身大学も部員の大量退部という事態から出場の危機に陥っておりましたが、フロントが全員が1年生という信じられないチームながらも1勝をおさめました。

2018年の秋季リーグ戦はそういう意味でも注目せざるをえなく、試合にも何回か足を運ばせてもらいました。

本日は札幌ドームで行われたパインボウルを観戦してきました。

東北大学の強さ、特にDBの活躍が目立ち、前谷君の得意とするパスを4回もインターセプトされてしましました。

その実力差は圧倒的で、14-38で北海学園が負けてしまいました。

東北大学の前評判は高かったものの、北海学園の勝利を信じていたのですが、この敗戦を今後の課題として、下級生には頑張ってもらいたいと思います。

若干チーム全体の活気が無かったように感じましたが、少し緊張していたのでしょうか。

いずれにしましても、2018年の秋季リーグ戦は、始めから終わりまで楽しませてもらえたのと同時に、自分の現役時代を思も出しました。

そして学生アメフトが本当に楽しいスポーツであるということを改めて感じさせてもらうことが出来ました。

今後の課題は選手人口の減少ですが、何とか克服してもらい、北海道学生アメフトの発展を望んでおります。

4年生はお疲れ様でした!ぜひ社会人チームでも頑張ってくださいね。



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